ブラジルNo.2、グアテマラSHB、ケニアAA など国名の後ろについた記号は、コーヒー生産国独自の格付けを表しています。
本記事では、標高やスクリーンサイズ、欠点数など、各主要生産国の格付け(グレード)の方法を、詳しく解説します。
各生産国の格付けは、生産環境などにより独自に行われており、格付けによって味が保証されるわけではありませんが、消費者がコーヒー豆の品質の高さを知るための大切な目安となります。
格付けの方法

格付けの方法に統一した国際基準はなく、各生産国の生産環境などにより独自に行われています。商品流通上、重要なものは次のように大別されます。
| 格付けの方法 | 生産国名 |
|---|---|
| 標高による | 中米各国、メキシコ |
| スクリーンサイズによる | コロンビア、ケニア、タンザニア |
| 欠点数による | エチオピア、ペルー、インドネシア(マンデリン) |
| スクリーンサイズと欠点数による | ブラジル、カリブ海諸国、他 |
主要生産国の格付け
標高による格付け

標高が高い方が、寒暖の差があるため、実が締まり、きれいな酸ができ、香味が良くなる可能性が高いので、格付けは高くなります。
グアテマラ

| 規格 | おおよその標高 |
|---|---|
| SHB* | 1300m~ |
| HB | 1200~1300m |
コスタリカ(中央高地)

| 規格 | おおよその標高 |
|---|---|
| SHB* | 1200~1700m |
| HB | 800~1200m |
メキシコ

| 規格 | おおよその標高 |
|---|---|
| HG (altura) | 900~1200m |
| PW (prima lavado) | 600~900m |
スクリーンサイズによる格付け

スクリーンサイズが大きい豆は、より完熟度が高くなり格付けが高くなります。
スクリーン数は64分の1インチ刻みで、例えば、S-17は、64分の17インチ(約6.75mm)の径になります。
コロンビア

| 規格 | スクリーンサイズ |
|---|---|
| エクセルソ・スプレモ* | S-17~ |
| エクセルソ・UGQ | S-14~ |
ケニア

| 規格 | スクリーンサイズ |
|---|---|
| AA | S-18~ |
| AB | S-15~17 |
タンザニア(アラビカ種)

| 規格 | スクリーンサイズ |
|---|---|
| AA | S-18~ |
| AB | S-15~17 |
欠点数による格付け

コーヒーの味を低下させる原因となる欠点豆(黒豆、発酵豆、未成熟豆、虫食い豆、割れ豆など)の数が少ないほど、品質が高いコーヒー豆として評価されます。
エチオピア

| 規格 | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|
| グレード1 | ~3 |
| グレード2 | 4~12 |
| グレード3 | 13~27 |
| グレード4 | 28~45 |
ペルー

| 規格 | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|
| グレード1 | ~15 |
| グレード2 | ~23 |
| グレード3 | ~30 |
| グレード4 | ~35 |
インドネシア(マンデリン)

| 規格 | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|
| グレード1 | ~11 |
| グレード2 | ~25 |
| グレード3 | ~44 |
| グレード4 | ~80 |
スクリーンサイズと欠点数による格付け

スクリーンサイズと欠点数の組み合わせで、品質を総合的に評価しています。スクリーンサイズが大きく欠点数の少ないコーヒー豆が、高評価とされています。
ブラジル

| 規格 | スクリーン | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|---|
| タイプ2 | S-17/18 | 4 |
| タイプ4/5 | S-14/15/16 | 36 |
スクリーンサイズが17~18で、生豆300gあたりの欠点数が4個以内であれば、タイプ2で通常「No.2(ナンバーツー)」と呼ばれ、輸出規格では最高等級になります。
「コーヒーは農作物であり、完璧なものはない」という考えから、「No.1」はありません。
アメリカ合衆国(ハワイ コナ)

| 規格 | スクリーン | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|---|
| エクストラファンシー | S-19 | 8 |
| ファンシー | S-18 | 12 |
ジャマイカ(ブルーマウンテン)

| 規格 | スクリーン | 欠点数(300gあたり) |
|---|---|---|
| No.1 | S-17/18 | ~3% |
| No.2 | S-16/17 | ~3% |
まとめ
ブラジルNo.2、グアテマラSHB、ケニアAA など国名の後ろについた記号は、コーヒー生産国独自の「格付け」を表しています。
格付けの方法には、統一した国際基準はなく、各コーヒー生産国の生産環境などにより、標高やスクリーンサイズ、欠点数など独自に行われています。
格付け(グレード)によって味が保証されるわけではありませんが、消費者がコーヒー豆の品質の高さを知るための大切な目安となります。


