お店で飲むような美味しいコーヒーを自分でも淹れてみたい。と考えたことはありませんか。
そんなコーヒー好きの、あなたのために美味しいコーヒーを淹れるための重要なポイントを整理して解説します。
この記事を読むことで、自宅で美味しいコーヒーを飲むためのポイントが分かるようになります。
好みのコーヒー豆を選ぶこと
まずは、好みのコーヒー豆を選ぶことが大切です。
コーヒーの専門店などで、生産国名や銘柄名だけでなく、その焙煎度や異なる精製方法など、さまざまなコーヒーを飲み比べて、まずは自分好みのコーヒー豆を見つけてください。
① 抽出方法
おいしいコーヒーを楽しむためには、自分の好みに合った抽出方法を選択することが大切です。
好みの焙煎度と抽出方法
コーヒーの抽出方法は「豆の焙煎度」によって選ぶと、自分好みの一杯に出会いやすいと思います。
ここでは、「豆の焙煎度に適した抽出方法」をまとめておきますので、参考にしてください。
浅煎りの豆(酸味や華やかさ重視)
◎フレンチプレス … 浅煎り豆のフルーティーな風味を最大限に引き出します。
中煎りの豆(酸味と苦味のバランス重視)
◎ペーパードリップ、ネルドリップ … 酸味と苦味の両方をバランスよく引き出します。
◎サイフォン … 豆本来の香りを引き出します。
深煎りの豆(コク・苦味重視)
◎マキネッタ(直火式エスプレッソ)… 濃厚で深みのある味わいを引き出します。
好みの味わいと抽出方法
コーヒーの抽出方法は「好みの味わい」から選ぶと、失敗が少ないかと思います。
ここでは、「一般家庭での代表的な抽出方法とその特徴」をまとめておきますので、参考にしてください。
抽出方法 | 特徴 |
---|---|
ペーパードリップ | ペーパーフィルター使用。雑味が少なく、クリアな味わい。抽出時間や湯温で味が変化しやすい。手入れが簡便。 |
ネルドリップ | 布フィルター使用。まろやかで深みのある味わい。抽出に技術が必要。ネルの手入れや保存に手間がかかる。 |
フレンチプレス | 金属フィルターでオイル分も抽出。コクが強く、ボディ感のある味わい。 |
サイフォン | 見た目も美しく、理科実験のような抽出器具。すっきりした味わいで香りが際立つ。 |
マキネッタ(直火式エスプレッソ) | イタリア家庭の抽出器具。濃縮された深い味わいのコーヒーが楽しめる。 |
初心者は、ペーパードリップからはじめてみよう

ペーパードリップは、ペーパーフィルターを使って、コーヒー粉にお湯をくぐらせて抽出する(透過式)方法です。
必要な器具(ペーパーフィルターやドリッパーなど)も安価で、手入れも簡便なので、初心者にもやさしい抽出方法といえます。
また、扱いに慣れてくると、お湯の温度や抽出のスピードなどで味の調節が可能なので、さまざまな種類のコーヒー豆にも対応できます。
② 粒度(メッシュ)
おいしいコーヒーを楽しむためには、適正な粒度を選択することが大切です。
粒度(メッシュ)とはコーヒーの粉の大きさのことです。
コーヒーの粉は、この粒度の違いによって表面積が変わり、成分の引き出される速度が変化します。
一般的に、細挽きだと表面積が大きくなるため、成分の抽出効率が良くなり、味わいはドッシリとしますが、過抽出になると、苦味や渋みが強くなります。
また、粗挽きだと表面積が小さくなるため、成分の抽出量が減り、味わいはスッキリとしますが、抽出不足になると、味が薄くなります。
ここでは、それぞれの「抽出方法に適した粒度」をまとめておきますので、参考にしてください。
抽出方法 | 適正な粒度 |
---|---|
ペーパードリップ | 中細挽き ~ 中挽き |
ネルドリップ | 中挽き ~ 粗挽き |
フレンチプレス | 中粗挽き ~ 粗挽き |
サイフォン | 中細挽き ~ 中挽き |
マキネッタ(直火式エスプレッソ) | 細挽き |
③ 豆の鮮度
豆の鮮度は大切
おいしいコーヒーを楽しむためには、できるだけ新鮮なコーヒー豆で淹れることが大切です。
コーヒー豆は焙煎直後から次第に変化していきます。
その経時変化が好ましく感じられなくなったところ(個人的には、焙煎後2週間から3週間くらい)が劣化の始まりです。
コーヒー豆は豆の状態で、2週間から3週間で飲みきれる分だけ購入し、飲む直前にその都度挽いて、淹れることが理想的です。
豆の正しい保存方法
コーヒー豆の劣化のスピードを、できるだけ遅らせるためには、豆をどのように保存するかが大切です。
コーヒー豆の飲み頃は焙煎後2日から3週間くらいです。
常温保存では密封容器に入れて冷暗所に保存し3週間くらい、飲みきれない分は、密封容器に入れて冷凍庫に保存しておきます。
挽いた状態のコーヒーの場合は、購入後すみやかに密封容器に入れて冷凍庫に保存することをおすすめします。
まとめ
自宅でおいしいコーヒーを飲むための3つのポイント
1.自分の好みに合った抽出方法を選ぶこと(初心者は、ペーパードリップがおすすめ)
2.その抽出方法に適した粒度を選ぶこと
3.できるだけ新鮮なコーヒー豆で淹れること