初めてのコーヒーミルは手動と電動のどちらがおすすめですか？

コーヒーミルの手動と電動のどちらを選ぶかは「挽く過程を楽しむこと」を重視するか「素早く挽ける手軽さ」を重視するか、がポイントになります。
本記事では、コーヒーミルの必要性、刃の種類、コーヒーミルを選ぶ場合のポイントとおすすめのコーヒーミル、お手入れ（掃除）の重要性などを解説します。
初めてのコーヒーミルを選ぶ場合のポイントやをおすすめのコーヒーミルを詳しく知りたいという方の参考になれば幸いです。

コーヒーミルの必要性
ミルは手動と電動のどちらがおすすめ？
豆を粉砕する刃の種類
初めてのミルを選ぶ場合のポイント
おすすめのコーヒーミル
お手入れ（掃除）の重要性
1. コーヒーミルは洗ってもいいですか？
まとめ

コーヒーミルの必要性

コーヒーを抽出するには豆を粉砕する必要があり、そのために使用される器具がコーヒーミルです。

豆を挽いているときに部屋中に広がるコーヒーの良い香りを楽しむには、コーヒーミルで、飲む直前にそのつど豆を挽いて、淹れるのが一番です。

コーヒーミルがあれば、粉の状態のコーヒーを買って淹れるのと比べ、格段に香り高くて、おいしいコーヒーを、いつでも楽しむことができます。

さらに、自宅で豆を挽くことができれば、自分の好みや抽出方法との相性に合わせて味を調節することもできます。

ミルは手動と電動のどちらがおすすめ？

手動と電動のどちらを選ぶかは「挽く過程を楽しむこと」を重視するか「素早く挽ける手軽さ」を重視するか、がポイントになります。

豆を挽く過程をゆっくり楽しみたい方や、アウトドアでも挽きたてのコーヒーを楽しみたい方には、手動のミルがオススメです。

豆を素早く挽いて、手軽に美味しいコーヒーを楽しみたい方には、電動のミルがオススメです。

豆を粉砕する刃の種類

ラピス

コーヒーミルは粉砕部の構造から、おおまかにロールグラインダー、フラットカッター、コニカルカッター、ブレードグラインダーに分けることができます。

ロールグラインダー
ロールグラインダーは、対になって回転するロール（表面が歯状になっている）の間隔を変えることによって、粉の大きさを調整することができます。
豆はロールの間を通過する際に、段階的に粉砕されます。
粒度の均一性が高く、時間あたりの粉砕量（粉砕速度）も多いのが特長で、主に工業用に用いられています。

フラットカッターとコニカルカッター
フラットカッターやコニカルカッターは、動く歯（回転歯）と固定してある歯（固定歯）から構成されています。ダイヤルあるいは調整ネジを使って回転歯を動かし、歯と歯の間隔を変えることで粉の大きさを調整します。
フラットカッターの歯は、平面状で、業務用から家庭用までの電動式ミルに多く用いられています。
コニカルカッターの歯は、円錐状で、エスプレッソ用の電動式ミルや手動式のミルに多く用いられています。

ブレードグラインダー
ブレードグラインダーは、プロペラ式ミルとも呼ばれ、金属製の羽根を回転させて、その打撃で豆を粉砕します。
ブレードグラインダーには、粉の大きさを調整する機能がないため、粉砕にかける時間でおおまかに大きさを決めることしかできません。
電動式ミルの中では一番安価ですが、粉砕の安定性に欠け、微粉が発生しやすいというデメリットがあります。

初めてのミルを選ぶ場合のポイント

前述のとおり、手動と電動のどちらを選ぶかは、ミルの性能の優劣ではなく「挽く過程を楽しむこと」を重視するのか「素早く挽ける手軽さ」を重視するのか、つまり日常のコーヒー飲用スタイルがポイントになります。

・豆を挽く過程をゆっくり楽しみたい方や、アウトドアでも挽きたてのコーヒーを楽しみたい方には、手動のミルがオススメです。

・豆を素早く挽いて、手軽に美味しいコーヒーを、毎日楽しみたい方には、電動のミルがオススメです。

価格については、一般的に手動のミルの方が安く、電動のミルは価格帯の幅が広いのですが、初めてのミルで価格を抑えたい場合の選択肢としては、価格も手頃な「手動のコニカルカッター」か「ブレードグラインダー（プロペラ式ミル）」の二択になります。

・手動のコニカルカッターはコンパクトで、粉の均一性に問題はありませんが、豆を挽くのに相当の手間と時間がかかります。

・ブレードグラインダー（プロペラ式ミル）はコンパクトで、手入れもしやすく、挽く手間もかかりませんが、粉の均一性が低いために、雑味の原因となる微粉が発生しやすいのが欠点です。

ブレードグラインダーの欠点とその改善策は、別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。↓こちらの記事

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その他、収納のしやすさ、メンテナンスのしやすさ、粒度調整のしやすさなども、ミルを選ぶ場合の重要なポイントになります。

特徴	手動のコニカルカッター	プロペラ式のミル（電動）
挽くスピード	× 遅い	〇速い
粒度の調整	〇可	× 不可
手間ひま	× かかる	〇ほぼなし
持ち運び	〇可	△ 不向き
向いている人	豆を挽く過程も楽しみたい人・アウトドアでもコーヒーを楽しみたい人	ミルを毎日使う忙しい人・手軽に素早くコーヒーを淹れたい人

ミルを選ぶ場合のポイント比較表

週末だけという使い方であれば、豆を挽く過程を楽しみたい方には、手動のミルは味があっていいのですが、挽くのに相当の手間と時間がかかるので、毎日となるとこれが結構たいへんです。

ミルを毎日使う人や手軽に素早くコーヒーを淹れたいという方には、豆を手軽に素早く挽けるブレードグラインダー（プロペラ式ミル）がオススメです。

ブレードグラインダーは、高価な電動のミルに比べると、粒度も揃いにくく、安定したおいしさを作るにはコツも必要ですが、それでも粉の状態のコーヒーを買って淹れるのと比べると、格段に香り高くて、おいしいコーヒーを楽しむことができます。

お手入れ（掃除）の重要性

コーヒーミルは、豆を挽くたびに細かいコーヒー粉が付着するので、お手入れはとても重要です。

付着したままにしておくと、新しく挽いたコーヒー粉に古いコーヒー粉が混ざってしまうため、味に悪い影響を及ぼしかねません。

ミルの使用後は、付着したコーヒー粉をブラシなどで払い落とす習慣をつけましょう。

お手入れ（掃除）自体は慣れてしまえば簡単な作業ですので、末永く愛用するためにも、ぜひ習慣化してください。

コーヒーミルは洗ってもいいですか？

基本的には水洗いせずに、使用後に毎回ブラシなどでコーヒー粉を払い落とすのが原則です。

水洗いは錆びや故障の原因になるため、取扱説明書を熟読の上、メーカーが水洗い可能と明記している場合以外は避けましょう。

まとめ

ラピス

コーヒーミルの手動と電動のどちらを選ぶかは「挽く過程を楽しむこと」を重視するか「素早く挽ける手軽さ」を重視するか、がポイントになります。

・豆を挽く過程をゆっくり楽しみたい方や、アウトドアでも挽きたてのコーヒーを楽しみたい方には、手動のミルがオススメです。

・豆を素早く挽いて、手軽に美味しいコーヒーを、毎日楽しみたい方には、電動のミルがオススメです。

初めてのミルで価格を抑えたい場合の選択肢としては、価格も手頃な「手動のコニカルカッター」か「ブレードグラインダー（プロペラ式ミル）」の二択になりますが、もし予算に余裕があるのであれば、粉砕の安定性や粉の均一性がより高いフラットカッターやコニカルカッターの電動のミルも選択肢として、ぜひ検討してみてください。